【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「私は姫宮の当主になるものとして、全ての責任を負います。ですから、ご協力をお願いしたいのです。全ては、央耀を討つために。月姫の裏切りが始まりなら……それは全て、私の御霊の責任です」
人ではなかったもの。
世界の帳尻を狂わせてまで、
生まれてきた私にできること。
「必ず、央耀を仕留めるわ。そして、沙耶を、桜を救う。これ以上、犠牲を出すもんか」
真っ直ぐ、前を見据えた。
すると、フッと瀧が笑う。