【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
涙に濡れた、そのかんばせ。
美しい君は、俺たちを誘う。
世界の秒針を止めて、
僕達は息を止めて。
どこまでも駆け抜ける。
君が僕を愛してくれるのならば、
僕はなんでもするよ。
愛しているから、笑っていてほしいんだ。
でも、そういう愛は、変化する。
狂ってく。
人知れぬ場所で。
そして、その花が咲いてしまったとき。
僕達は、絶望する。
己が身が、愛した人を傷つける。
忘れない、忘れられない。
罪の証。
ただ、愛する人を守りたくて。
愛したくて。
笑ってほしくて。
抱き締めたくて。
声が聞きたくて。