【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
季節は、冬。
もうすぐ、クリスマス。
だから、12月である。
予定日まで、あと三ヶ月。
「……私の命も、三ヶ月」
声にすると、気持ちが暗くなってしまう。
生まれてきてから、いろんなことがあった。
本当に、いろんなことが。
でも、自由に生きてきた。
もっと、もっと、生きたいけれど……それはきっと、この子達が代わりに生きてくれるだろうから。
私の命も、預けるんだ。
この子たちに、託すんだ。
「お母さんのぶんも、いーっぱい、笑ってねー」
自分の死期が分かるって、凄いよね。
でも、わかるんだ。
私はきっと、来年、雪を見ることはできないだろうって。
奇跡でも、起こらない限り無理だろうって。
だからって、悲観的にはならない。
これが、私の人生だから。