【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
ーガタンっ!
穏やかな時間。
窓の外を眺め、私は息をする。
それを阻んだのは、大きな音だった。
私は不思議に思い、私は立ち上がった。
そして、隣の部屋を覗く。
聞こえたのは、桜の病室からで。
「……えーっと、お邪魔しまーす……」
オーダーメイドされたのか、私の部屋と違いすぎる部屋。
真っ黒な床って……明らかに、薫だ。
抜き足、差し足、忍び足でベットに近づいてみる。
すると、綺麗な瞳が私を捉えた。