【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



『ねぇ、あなたたちの名前は?』


私の命は尽きるし、相馬には好きな人がいるし、どう考えても叶えられない夢なのに。


私の願望でできた世界は、私にだけ、とても優しいんだね。


尋ねると、こっそり教えてくれた。


とても、可愛くて。


相馬はセンスがいいなと思いながら、小さな子供の頭を撫でる。


……先程まで、抱き合っていた貴方はもう、いない。

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