【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「……君も、大切な息子になるしな。甘えてくれ」


「……じゃあ、よろしくお願い致します」


「ああ」


そうと決めたら、ダッシュである。


甘えてもいいと言われたが、沙耶の側を離れているのは、俺が不安だから。


「甲斐、速攻で帰って、戻ってくるぞ」


「はっ」


側仕えである、妻を見舞っていた甲斐を連れて、俺は、大急ぎで家に帰った。


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