【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


この日、相馬の声を初めて聞いた。


小さな子供のように、泣きじゃくる声を。


相馬が声をあげて泣いたのは、


後にも先にも、この日だけ。


「良かったね、相馬……」


分かっていても、嬉しくて。


私は、素直に呟いた。


「おめでとう」


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