【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


目覚めて、一週間。


沙名たちも訪ねてきてくれて、私はそれなりに充実した一週間を過ごした。


そんな一週間の中、皆と笑い合う私を眺める相馬は、仕事をする素振りも、寝ている雰囲気もなく。


ただ、ずっと、私を眺めていた。


「……相馬?」


「どうした?何かあったか?」


私がベットの上に座っていると、すぐに駆け寄ってくる相馬。


どうして、貴方が責任を感じるの?


幸せになってほしい。


その想いで、私はネックレスをあげたのに。


そんなんじゃ、だめじゃない。


「……キス、して」


「……」


「出来るよね?相馬だもん」


だから、引き離す。


私はもう、大丈夫だよって。


本当に、大丈夫だから。


だから、お願いだから、解放されてほしい。

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