【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



相馬の、端正な顔が近づく。


吐息が交わる。


私達は。


「っ……」


唇が触れ合う、すれすれ。


私は、相馬の唇の前に人差し指をたてた。


相馬の手は、私の後頭部に。


もう片方は、腰に。


私を守らなくていいから。


だから、幸せになって。


「……無理でしょう?」


そう言って見上げると、彼は、目を見開いた。


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