【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「……明日、双子に会いに行こう」
そんな私の心情なんか知らず、相馬は言った。
「……一緒に?」
「ああ……」
聞き返すと、憂いを帯びた声で頷く。
「じゃあ、早く休まなきゃ!朝イチで行こ!」
この人は、このままでいる気だろうか?
気にしないで。
私のそんな言葉はもう、彼の心に届かない?
「おやすみ」
布団に潜り込み、私は微笑んだ。
幾度、この中で泣いただろう。
相馬に逢いたくて、一人が怖くて。
すると、相馬がキスをしてきた。
優しい、優しい、キス。
そして、
「ああ、おやすみ」
微笑んだ。