【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「……真姫たちは、真面目に受けてるんだ?」
見回して、安堵する沙耶は、柚香に訊ねた。
「生徒会長がサボっていいの?」
「そんなことより、沙耶が大事」
「……」
若干、怒り気味の柚香。
笑っているのに、目が笑っていなくて。
「話せ」
「いや……まずさ、授業を……」
「んなもんは、後回し!生徒会長なんて、学年で5位に入っとけば、問題なし!」
「いやいやいやいや!つか、私、期末は3位以内に入んないと、進級できないんだけど!?」
「それも、沙耶は余裕!さ、話せ!!」
「……」
すごい柚香の剣幕に負けた沙耶は、ポツリとこぼした。