【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



俺は沙耶の顎を掴み、強引に上向かせ、唇を奪った。


「んっ……」


喰らい尽くすように、俺は目覚める。


「んぅ…………っ、……はっ……ぁ……」


沙耶の喘ぎが、俺を刺激する。


「っ……ぁ……ふぁ……」


もっと。
……もう、望むな。


もっとだ。まだ、足りない。
……沙耶が壊れる。やめてくれ。



「っ…………は……」


自分の腕の中に包み込んで、身を屈め、奪い尽くす。


「はっ…………はぁ、………………っあ!?」


もう、制御なんてできる気がしない。


どうして、いつだって、“お前”は、自分勝手なんだ?


いつだって、俺の声を聞いてくれない。


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