【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
惹かれるな、という方がおかしいのか。
身体が求める、愛しい人。
俺が柚香を求めるように、
相馬も沙耶を……
「……で、寝た」
「…………情報を整理しようか」
落ち着いた、柚香の声。
薫は目を見開いて、沙耶に言う。
「おまっ……相馬と一緒になる気か!?」
相馬は、本気にならない男。
それは、幼馴染みなら、誰でもわかってる。
沙耶は、首を横に振って。
「なるわけないじゃん」
そう、言った。