【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
□沙耶side■
「……今、死んでも、思い残すことないな」
それは、心からの言葉だった。
どうせなら、相馬の腕のなかで。
「この腕の中で死んでいけたら、良いのに……」
愛しているから、傍にいたかった。
でも、それは、あなたを傷つける。
だから、離れたの。
こんなにも、私を愛してくれているなんて、思いもしていなかったから。
『……あいつを失うことを認め、他の女を愛せ?……馬鹿、言うな。あいつがそんなことを言ったと言うのか?俺にとって、沙耶は唯一無二の存在……誰にも、代わりは効かねぇんだよ。絶対に、見つけ出して……』
甲斐から聞いた、相馬の言葉。
……知らなかった。
人を愛すと、こんなに辛くなるなんて。
愛さなければ良かったと、何度も何度も考えた。
でも、きっと、そんなことが無理なことも、恋をするということなんだろうね。
私を抱き締める腕に、力がこもる……。
「死なせない。何があっても、何をしても……お前が傍にいなくちゃ、俺が困る」
力強く、抱き締められてから、実感する。
(幸せだって)
死ぬ覚悟は、出来ていた。
諦めていた、なにもかも。
そんな暗闇のなかにいた私に与え、救ってくれたのは、私を震える手で力強く抱き締めるこの人だ。
「あり、がとう……」
双子に会えて、触れられて。
そんなことが出来たのは、相馬のお陰。
愛してるんだ、この人を。
私は、どうしようもなく。
「愛してるわ、相馬……」
震えるこの愛しい人の側に、一分一秒、少しでも永く、傍にいられますように。
「……今、死んでも、思い残すことないな」
それは、心からの言葉だった。
どうせなら、相馬の腕のなかで。
「この腕の中で死んでいけたら、良いのに……」
愛しているから、傍にいたかった。
でも、それは、あなたを傷つける。
だから、離れたの。
こんなにも、私を愛してくれているなんて、思いもしていなかったから。
『……あいつを失うことを認め、他の女を愛せ?……馬鹿、言うな。あいつがそんなことを言ったと言うのか?俺にとって、沙耶は唯一無二の存在……誰にも、代わりは効かねぇんだよ。絶対に、見つけ出して……』
甲斐から聞いた、相馬の言葉。
……知らなかった。
人を愛すと、こんなに辛くなるなんて。
愛さなければ良かったと、何度も何度も考えた。
でも、きっと、そんなことが無理なことも、恋をするということなんだろうね。
私を抱き締める腕に、力がこもる……。
「死なせない。何があっても、何をしても……お前が傍にいなくちゃ、俺が困る」
力強く、抱き締められてから、実感する。
(幸せだって)
死ぬ覚悟は、出来ていた。
諦めていた、なにもかも。
そんな暗闇のなかにいた私に与え、救ってくれたのは、私を震える手で力強く抱き締めるこの人だ。
「あり、がとう……」
双子に会えて、触れられて。
そんなことが出来たのは、相馬のお陰。
愛してるんだ、この人を。
私は、どうしようもなく。
「愛してるわ、相馬……」
震えるこの愛しい人の側に、一分一秒、少しでも永く、傍にいられますように。