【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
時は、九月。
秋に入り、肌寒くなってきた。
茅耶と悠哉は六ヶ月に入り、すくすく、大きくなっていて……私は、双子を両親たちに会わせるべく、京都の黒橋本家に帰ってきていた。
そこで聞いた、まさかの情報。
「いや、あのね?麻衣ちゃんは、わかるの」
二人は結婚し、子供も、一人生まれている。葉月ちゃんが。
だから、二人目と言われても、納得できる。
「春ちゃん、マジで、何があった?」
私は真面目な顔で、問いた。
春ちゃんと麻衣ちゃんと向き合って。
「いやー……何だろうねー」
退院して、二か月。
色々と衝撃的な言葉は、私に最後の決意をさせる原因となる。