【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
□沙耶side■



「ねぇ、相馬、変じゃない?」


クルリとその場で回り、私は相馬を見た。


相馬は笑い、似合っている、と言う。


「本当?……笑わないで言ってよ」


笑いながら似合っていると言われても、なんか、嫌だ。


「……お前、基本的になんでも似合うんだよ。スタイルが良いし、顔も良い」


「…………嫌味かな?」


「正直な気持ちだ。まっすぐに受けとれよ」


「受け取れるか……っ!!」


相馬に顔が良いと言われるなんて、嬉しくもなんともない。


そりゃ、綺麗と言われれば、うれしいよ?


でも、国宝級の顔に言われても……ねぇ?


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