【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「沙耶」
「……ん?」
自分の世界から、相馬の声で強制送還された私は、相馬の顔を見た。
「わりぃ、ちょっと、問題が……」
「それは、別に良いよ。数日、ずっと一緒にいれたからね。ってか、情報がどうとかって言ってたけど、力が必要なら、私の”シュウ“を貸したげよっか?」
「”シュウ“?」
「うん。どんな情報もお手のものでね?優秀なのよ」
「どんな情報もって……」
「電話してみよっか」
時々、困ったときとかに電話する相手。
本当に、どんな情報もお手のものである。