【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「沙耶」


「……ん?」


自分の世界から、相馬の声で強制送還された私は、相馬の顔を見た。


「わりぃ、ちょっと、問題が……」


「それは、別に良いよ。数日、ずっと一緒にいれたからね。ってか、情報がどうとかって言ってたけど、力が必要なら、私の”シュウ“を貸したげよっか?」


「”シュウ“?」


「うん。どんな情報もお手のものでね?優秀なのよ」


「どんな情報もって……」


「電話してみよっか」


時々、困ったときとかに電話する相手。


本当に、どんな情報もお手のものである。


< 733 / 759 >

この作品をシェア

pagetop