【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「―ねぇ、秀」
「なに?沙耶」
「あんたさ、飛び級しなよ。もう、大学でも絶対、やっていける。そしたら、学費も浮くし……あんたの将来的にも、そっちの方が断然良い」
私と相馬にそういわせるほどの技術。
これを小学生にしとくのは勿体無い。
(どうして、私の周りって……)
こんなに、異常な人間ばかりなのだろう。
「はぁ……」
―せめて、自分は“普通”の人間であると信じたい。