【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


「…………ねぇ、風斗」


「……どうした?沙耶」


「私さ、ずっと、あんたらがモテる理由が判らなかったんだけどさ、光輝の場合は判るわ……息子にしたい」


「は……っ!?」


机に腰を掛ける、光輝の身長は170㎝。


「あんたらがでかすぎるせいで、光輝が貴重な可愛い存在に見えるの!」


「いやいや。沙耶、別に俺、ちっちゃいつもりはないんだけど。まぁ、風斗たちが高いのは認める」


「光輝はそのままで良い!高すぎる男が絶対、格好いいって訳じゃないし!」


「そ、そうか……」


人懐っこい笑み、イチゴオレ、170(?)……ヤバイ、可愛い。


「……沙耶、変なスイッチ入ってない?今日、なんかおかしいよ」


「えぇ?嘘!どこが?」


「いや、なんか、全体的に……」


「え、顔とか?そういえば、朝からよく見られるんだよね……なんか、ついてる?」


鏡で確認した限りは、何もついていなかったのだが。


「いや、特には……ってか、沙耶が綺麗になったからだと思うよ?」


「……は?なにもしてないんだけど。いや、したか……」


「……相馬とのことは置いといて」


柚香は私を止めるかのように、私の肩に手をおいた。


< 79 / 759 >

この作品をシェア

pagetop