【完】☆真実の“愛”―君だけを―2
「…………ねぇ、風斗」
「……どうした?沙耶」
「私さ、ずっと、あんたらがモテる理由が判らなかったんだけどさ、光輝の場合は判るわ……息子にしたい」
「は……っ!?」
机に腰を掛ける、光輝の身長は170㎝。
「あんたらがでかすぎるせいで、光輝が貴重な可愛い存在に見えるの!」
「いやいや。沙耶、別に俺、ちっちゃいつもりはないんだけど。まぁ、風斗たちが高いのは認める」
「光輝はそのままで良い!高すぎる男が絶対、格好いいって訳じゃないし!」
「そ、そうか……」
人懐っこい笑み、イチゴオレ、170(?)……ヤバイ、可愛い。
「……沙耶、変なスイッチ入ってない?今日、なんかおかしいよ」
「えぇ?嘘!どこが?」
「いや、なんか、全体的に……」
「え、顔とか?そういえば、朝からよく見られるんだよね……なんか、ついてる?」
鏡で確認した限りは、何もついていなかったのだが。
「いや、特には……ってか、沙耶が綺麗になったからだと思うよ?」
「……は?なにもしてないんだけど。いや、したか……」
「……相馬とのことは置いといて」
柚香は私を止めるかのように、私の肩に手をおいた。