【完】☆真実の“愛”―君だけを―2


愛しい女を守り抜くには?


そんなの、方法を俺は知らない。


だって、自分勝手に生きてきたから。


草志の時も、今も。


そんな俺が今、できるのは、彼女に生命を与えるということだけ。


生かすために、少しでも長く。


少しでも、少しでも……。


何分くらい、経ったんだろうか。


ゆっくりと唇を離せば、潤んだ瞳で俺を見上げ、ぐったりと彼女は俺に寄りかかってくる。


< 8 / 759 >

この作品をシェア

pagetop