偽装新婚~イジワル御曹司の偏愛からは逃げられない~
今日は早番だったので、仕事終わりに美香ちゃんと話題のフレンチバルのお店に寄ってみることにした。
ターコイズブルーと白で統一されたインテリアはオシャレだし、BGMのセンスもいい。
肝心の料理もお値段以上の美味しさだ。
まさに女子のためのお店といった感じで、人気があるのもうなずける。
「はぁ〜。デザート食べ過ぎたぁ。太っちゃう! でも美味しかったぁ」
美香ちゃんはご満悦の様子で、お腹をさすった。
「いいお店だったね!誘ってくれてありがと」
「やっぱりこういうお洒落な店は女同士ですよね! 男なんて、唐揚げがないとすぐに不満そうな顔しますし」
美香ちゃんの軽口に私も笑う。
たしかに……高級フレンチなんて食べ慣れてそうな育ちの光一さんも唐揚げやらトンカツやらは大好物だ。
男の人とはそういう生き物なのかもしれない。
「あ、でも思ってたより遅くなっちゃいましたね。鈴ノ木さん怒らないですか?」
美香ちゃんは華奢な手首に巻かれたピンクゴールドの腕時計を見ながら、言った。
お喋りに夢中になりすぎて、いつのまにか十一時近くになっていた。
「うん。連絡はいれたし、そういうことで怒るような人でもないし」
「わ〜。イケメンエリートで寛大!完璧すぎる旦那様!」
「あはは……」
というより、私の行動になどなんの関心もないのだろう。
むしろ少しくらい心配とか嫉妬とかされてみたいくらいだ。
ターコイズブルーと白で統一されたインテリアはオシャレだし、BGMのセンスもいい。
肝心の料理もお値段以上の美味しさだ。
まさに女子のためのお店といった感じで、人気があるのもうなずける。
「はぁ〜。デザート食べ過ぎたぁ。太っちゃう! でも美味しかったぁ」
美香ちゃんはご満悦の様子で、お腹をさすった。
「いいお店だったね!誘ってくれてありがと」
「やっぱりこういうお洒落な店は女同士ですよね! 男なんて、唐揚げがないとすぐに不満そうな顔しますし」
美香ちゃんの軽口に私も笑う。
たしかに……高級フレンチなんて食べ慣れてそうな育ちの光一さんも唐揚げやらトンカツやらは大好物だ。
男の人とはそういう生き物なのかもしれない。
「あ、でも思ってたより遅くなっちゃいましたね。鈴ノ木さん怒らないですか?」
美香ちゃんは華奢な手首に巻かれたピンクゴールドの腕時計を見ながら、言った。
お喋りに夢中になりすぎて、いつのまにか十一時近くになっていた。
「うん。連絡はいれたし、そういうことで怒るような人でもないし」
「わ〜。イケメンエリートで寛大!完璧すぎる旦那様!」
「あはは……」
というより、私の行動になどなんの関心もないのだろう。
むしろ少しくらい心配とか嫉妬とかされてみたいくらいだ。