天馬空を行く


~優実said~


フフフッ……。


病室ではたくさんの先生が賑やかにやり取りしている。


そんな姿を見て思わず笑ってしまった。


先生達の視線が一斉に私に向けられる。



「あっ、すみません。

なんだか先生方が楽しそうだったので

つい……。」



「愛夏ちゃんよかったね!

頼もしい先生方が愛夏ちゃんの事診てくれるって~♪ 」


そう言って愛夏ちゃんに微笑む。



愛夏ちゃんは何とも言えない表情だったけど、その顔には不安の色は見えなかった。



(みんな優しい先生だし、
もっと心を開いてくれるといいな。)


そう思いつつ、愛夏ちゃんの様子をみんなで診ていくことになった。


< 111 / 134 >

この作品をシェア

pagetop