天馬空を行く
~優実said~
フフフッ……。
病室ではたくさんの先生が賑やかにやり取りしている。
そんな姿を見て思わず笑ってしまった。
先生達の視線が一斉に私に向けられる。
「あっ、すみません。
なんだか先生方が楽しそうだったので
つい……。」
「愛夏ちゃんよかったね!
頼もしい先生方が愛夏ちゃんの事診てくれるって~♪ 」
そう言って愛夏ちゃんに微笑む。
愛夏ちゃんは何とも言えない表情だったけど、その顔には不安の色は見えなかった。
(みんな優しい先生だし、
もっと心を開いてくれるといいな。)
そう思いつつ、愛夏ちゃんの様子をみんなで診ていくことになった。