天馬空を行く

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『ねぇねぇ!楽しかったね~♪
また来たいなぁー!!』


「そうだな!
父さんも久しぶりに騒いだなー。」


「そうよ。お父さんったら大人げなくはしゃいじゃってー!!」


『お父さん、また連れてってよ!!
次も家族みんなでね!』


「そうだな!期待してまってろよ。」


『うん!!』




楽しい思い出はすぐに消え去り、
次に飛び込んでくる光景は決まって赤い血の色で染まる。




『……お、父さ……ん。

……お、母……さん。』


薄れゆく意識の中、
2人が血を流して倒れている姿が見える。



『待って、置いていかないでよ。

……僕を1人にしないで!』


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