天馬空を行く
そんな愛夏の姿を見つけた里母は、
" フッ "と笑った後、
愛夏の鋭い目つきで睨み付ける。
自分の身の危険を感じ取った
愛夏だったが、
そんな時にはもう遅かった。
どんどん近付いてくる里母に
恐怖に怯え、逃げ出す事は疎か、
今その場に立っている自分の足でさえ
動かすことが出来ずにいた。
そんな状況をいい事に、
里母は愛夏の腕をクイッと掴み
広いリビングの所まで
強引に引っ張っていく。