天馬空を行く




ケホッ……ゲホッ……


ゴホゴホッ……




(空咳?)




「あれ?お咳出てるね?」


「んー大丈夫?辛いね…」




そう声を掛けながら、愛夏ちゃんの背中をさする。




その行動でさえ、愛夏ちゃんは少し
"ビクッ"と肩を上げた。




「ちょっとお熱計ってみようか?」




そう言って、体温計を脇に挟んで


落ちないように腕を押さえてあげる。




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