シンデレラLOVERS
合コンとお弁当
昼休みになるなり、
「毎日毎日健気だなぁ~。おまえの一ヶ月彼女」
絋也の嫌味ったらしい声が耳に飛び込んでくる。
日菜琉と付き合い初めて一週間が経った。
付き合うことになった初っぱなにした俺の頼み通り、日菜琉手作りの弁当が毎朝俺の靴箱に入ってる。
それを毎日わざとらしく紘也の前に広げるのが、今の俺の日課となりつつあるのだ。
なんでかって言えば、紘也に俺らがちゃんとカップルをやってることをアピールして信じ込ませる為。
そして日菜琉に弁当を靴箱に入れさせてる理由は、必要以上に学校で接触しないよう為だ。
どうせ一ヶ月後には他人に戻るんだ。
必要以上の馴れ合いは要らない。
それに例え一ヶ月でも、あの地味子が俺の彼女だってことをあんまり他人に知られたくなかったからだ。
「せっかくだから一緒に食えば?」
「はぁっ? 誰と誰が?」
「水原さんとおまえが」
……バカ言うなよ。
そんな如何にもカップルみたいなことしたら、俺があんな地味子を彼女にしてるってのがバレてしまう。
賭けの為とはいえ、それだけは勘弁して欲しい……。
「……んなことしたら迷惑だろ。あっちに」
思ってることをそのまんま絋也に言ったら怒られるのは目に見えてる。
で、咄嗟に出たのがこのセリフ。
この言い訳はなかなか筋が通ってるんじゃないか?
如何にも相手のこと考えてるって感じがするし。
「まぁ……そういうことにしとくか」
何やら意味深に呟いた紘也の言葉がやけに引っかかる。
多分、俺の本音は紘也にはバレてるんだろうな。
侮れないよな、コイツは……。
絋也のじとっとした視線を避けるように、俺は日菜琉の作った弁当を掻き込んだ。
「毎日毎日健気だなぁ~。おまえの一ヶ月彼女」
絋也の嫌味ったらしい声が耳に飛び込んでくる。
日菜琉と付き合い初めて一週間が経った。
付き合うことになった初っぱなにした俺の頼み通り、日菜琉手作りの弁当が毎朝俺の靴箱に入ってる。
それを毎日わざとらしく紘也の前に広げるのが、今の俺の日課となりつつあるのだ。
なんでかって言えば、紘也に俺らがちゃんとカップルをやってることをアピールして信じ込ませる為。
そして日菜琉に弁当を靴箱に入れさせてる理由は、必要以上に学校で接触しないよう為だ。
どうせ一ヶ月後には他人に戻るんだ。
必要以上の馴れ合いは要らない。
それに例え一ヶ月でも、あの地味子が俺の彼女だってことをあんまり他人に知られたくなかったからだ。
「せっかくだから一緒に食えば?」
「はぁっ? 誰と誰が?」
「水原さんとおまえが」
……バカ言うなよ。
そんな如何にもカップルみたいなことしたら、俺があんな地味子を彼女にしてるってのがバレてしまう。
賭けの為とはいえ、それだけは勘弁して欲しい……。
「……んなことしたら迷惑だろ。あっちに」
思ってることをそのまんま絋也に言ったら怒られるのは目に見えてる。
で、咄嗟に出たのがこのセリフ。
この言い訳はなかなか筋が通ってるんじゃないか?
如何にも相手のこと考えてるって感じがするし。
「まぁ……そういうことにしとくか」
何やら意味深に呟いた紘也の言葉がやけに引っかかる。
多分、俺の本音は紘也にはバレてるんだろうな。
侮れないよな、コイツは……。
絋也のじとっとした視線を避けるように、俺は日菜琉の作った弁当を掻き込んだ。