シンデレラLOVERS
日菜琉視点
裏門でのサボリが見付かって助けてもらい、何故かわたしが有宮くんの彼女になって一週間が経った。
有宮くんからのお願いで、朝のお弁当作りも日課になりつつある今日この頃……。
いつもは自分の分だけだったけど、誰かの為に作ってるって思ったら思わず張り切ってしまう。
相手は仮にも……彼氏だし。
……たった一ヶ月だけだけど。
待ち合わせをして一緒に帰る帰り道も、残さず食べてくれてるお弁当も、わたしにはささやかな幸せだ。
何の彩りも無かった平凡なわたしの毎日を、ちょっとずつ華やかにしてくれるキラキラした存在。
そんな有宮くんにわたしは感謝してる。