シンデレラLOVERS

静葉とヨリを戻して一から週間。


同時に日菜琉と別れてから一週間。



空っぽの靴箱に未だに違和感を感じてる女々しい自分が居る。


廊下ですれ違う度に慌てて視線を逸らしていた日菜琉は、今や俺の方なんて見向きもしない。



一週間前まであんなに疎ましがってた地味子を、気がつけば探して自分から目で追っていた。



地味子っていうのも訂正だ。



静葉みたいな目立った華やかさは無いけど、日菜琉の笑顔は優しくて温かい。


癒し系とか言って、うちのクラスのヤツが噂してるのを聞いて、思わず納得した。


人の魅力は見るヤツが見ればわかる。


……俺はそんな簡単で大切なことにも気付かないで、日菜琉を眼中に入れようとすらしなかった。



いつまでも静葉に振り回されてる俺の方が、アイツに置いてかれたみたいな気さえする。




自分では理由のわからない虚無感を頭のどっかに残したまんま、俺はリベンジの時を迎えていた。

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