シンデレラLOVERS
想いが通じて尚。
日菜琉を不安にさせてしまう原因は、他でもない俺にある。



今までの俺の態度じゃ、そう思われても仕方ない……。


だったら、素直に話すしかない。

日菜琉を安心させることが出来るなら……。


「静葉とヨリを戻したから気付いた。……静葉と一緒に居て嬉しいはずなのに物足りなくて」


気が付けば頭の片隅でずっと日菜琉のことを考えていた。


俺の正直な気持ちを真っ直ぐに伝えていく。



「あんなに俺、態度悪かったのに……日菜琉がいつも優しくしてくれたから……」



だから俺は、綺麗で華やかな見た目ばかりに捕らわれてる自分がカッコ悪いって気付いた。



俺の素直な気持ちを真剣な表情で聞いていた日菜琉は、


「最初に優しくしてくれたのは善雅くんだよ」


こう言ってニコッと笑いかけてくる。


残念ながら思い当たる節が全くない……。


黙って考え込む俺の姿にクスクスと笑いかけながら、


「裏門で助けてくれたの、嬉しかったから」


告げられた言葉に思わずはっとした。

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