年の差と言えば大問題だけど所詮は365日
「そこで止めるのは、なんで嫌だ?」
問いかけの言葉がズルズル中身を引きずり出して、一枚一枚剥ぎ取られて、丸裸の私に、最後、一閃。
「―――ちさ」
低い声で名前を呼んで、容赦なく突き上げてくる。
「いっていいよ」
誤魔化せなくなって、零れるように息が漏れて、気づけば全て吐き出している。
「くやしいし…もっと、できるって。私。思ってて」
こうちゃんは枕元で囁くような優しい声で、アシストパスみたいに寄り添う言葉をくれる。
「ちさこはこんなもんじゃねーぞって思ってんだ」
頷くと、こうちゃんが満足気に笑って、残っていた枝豆をぽんと口に放り込んだ。
「頑張ってんなぁ」