ブック・ワーム
チェリオ「そんなんじゃ、誰もお前なんかと口をきいちゃくれねぇぞ。」

アタル「だ、誰も?じゃあ、どうすりゃいいんだ?」

チェリオ「そこは、コマンド選択を使うんだぞ。ほれ!」

俺の頭上に四角い枠が表示された。

中には、


『はなす』、
『しらべる』、
『もちもの』、
『やめる』、
『生きるのをやめる』


と書いてある。

どっかで見たことあるよ、この四角い枠。

って、最後おかしいーっ!

『やめる』の後の『生きるのをやめる』ってなんだよっ!?

死ねっていうことー?

誰がそんなコマンド選択するんだよっ!

余計なものつけるな!

チェリオ「ここは『はなす』を選択だな。ポチッ。」

か、勝手に押してるし。

もし、『生きるのをやめる』を押されてたら、俺どうなってるんだよっ?!

おばさん「おや、若者よ。スケッチ村にようこそ。この村はな〜んにもないまっさらな村じゃよ。フエッヘッヘ。」

む、村の紹介それだけーっ!?

もっと、自慢できるようなこと普通言うんじゃないの。

たとえば、何かおいしいものがあるとかでも…。

この村のことが嫌いなのか、このおばさん。
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