未来
「っ…未来!」

「は、はるかくん?」

未来は驚いたような顔をして
俺を見た

急に走ったからか息が切れる

「どうしたの?」

お前に会いに来た
「なんとなく。見つけたから」
高校生になって正直に言えなくなったのかな

あの頃よりも熱い想いがあるのに

「…最近はどうなんだ?」

「あー…仕事も順調に進んでるよ。弟には高校に通わせてあげたいからいっつも必死だけどね」

未来はそう言って笑った

あの頃は泣いていたのに

強くなったんだな



俺がいなくても




嫌だ

俺はお前のそばにいたい
「連絡先教えて。
何かあったらすぐ頼って欲しいんだ」

未来は目を丸くしてから笑った

「まっすぐなとこ。変わらないね」
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