未来
この日から未来が空いているときは公園で会うことが増えた
未来の愚痴を聞きつつ、最後には2人で笑う
学校の友達に見つかって噂になったこともあった
正直まんざらでも無かったけど
一応違うって否定した
高校生活も悪くないって思った
それからしばらく経って俺は高校を卒業することになる
その頃にはもう
仲が良いで済まされるようなレベルじゃなかった
きっと、誰よりも未来の事を理解していて
未来も俺を誰よりも知っていた
未来のおかげで俺は花の高校生活を彼女の1人もいなかった
…告白されなかったわけではない、ですが。
とにかく、それでも俺は
未来といれるだけで “幸せ” だった