未来
しばらく経って未来の葬式になった
未来の弟は抜け殻みたいになって
ぼぅっとしていた
「…落ち込むなよ…?」
相良がポンと俺の肩に手を置く
…無理だ
耐えらんねぇよ
笑わないお前を見るのは…
まるで全く知らない人に
花を置いたようなかんじがする
お前はまだ生きていて
いつもみたいに俺に笑いかける
『悠くん』
脳裏に焼き付いてる
その笑顔と弾んだ声
「…早いよ…バーカ」
馬鹿は俺だ
こんなにも好きになってしまった
こんなにもお前を…愛してしまった
俺は大馬鹿ものだ