君の未来に、僕はいない
その日の夜、日吉からメッセージが届いた。
『今はとにかく描くしかないでしょ』。
『これ、お前がよく言ってる言葉。じゃ、また明日』。
日吉の、ぶっきらぼうな言葉が、ほんの少しだけ胸の鉛を軽くしてくれた。
マルスの写真は、その日の夜に、すぐに消した。


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