飴のち林檎
ピピピッ
「どうだ、熱あったろ?」
いや、あの、36.0度...
「いや、ないです...」
「本当か?」
はい、と振り返ろうとすると
後ろから体温計を覗き込まれていた。
近い!耳!耳元!
また、自分の顔が赤くなることがわかる。
「本当だな、んー、ちょっと休んでいくか?」
いや、覗き込まないで!
なにその優しい顔!かっこいい...じゃなくて!
「だ、大丈夫です!!!」
勢いに任せて飛び出そうとすると
「おい待て!」
腕をグイッと引かれ、上から覗き込む綺麗な顔。
下から見てもシュッとして綺麗な顔。じゃなくて!!!
「お前、なんかおかしいぞ。ほら、これ食って落ち着け。」
先生には似合わない、かわいい飴。
「あ、ありがとうございます...。」
私は可愛い包み紙の飴を両手で大事に握りしめて
教室へ戻った。
「どうだ、熱あったろ?」
いや、あの、36.0度...
「いや、ないです...」
「本当か?」
はい、と振り返ろうとすると
後ろから体温計を覗き込まれていた。
近い!耳!耳元!
また、自分の顔が赤くなることがわかる。
「本当だな、んー、ちょっと休んでいくか?」
いや、覗き込まないで!
なにその優しい顔!かっこいい...じゃなくて!
「だ、大丈夫です!!!」
勢いに任せて飛び出そうとすると
「おい待て!」
腕をグイッと引かれ、上から覗き込む綺麗な顔。
下から見てもシュッとして綺麗な顔。じゃなくて!!!
「お前、なんかおかしいぞ。ほら、これ食って落ち着け。」
先生には似合わない、かわいい飴。
「あ、ありがとうございます...。」
私は可愛い包み紙の飴を両手で大事に握りしめて
教室へ戻った。