桜が舞い散る頃に、貴方に出会う
〜副長室〜 土方side

ガラッ

土「おい!!総司てめぇ何度言ったら分かるんだ!!許可を取ってから入ってこい!!」

全くこいつは成長しねぇなぁ…。

沖「もうー、土方さんはうるさいなぁー…。そんなにやましいことでもしてるんですか〜?(ニヤ)」


土「あぁん!?うるさくさせてんのはてめぇだろうが!!そんなことしてねぇ!!って…まぁいい、そいつは…拾ってきたやつか。お前名前は?」


楓「雨風楓香です!!」


土「そうか。お前どっから来た。」


楓「私はお前じゃなくて、楓香です!!東京です!」


土「あぁ?めんどくせぇな。ところで東京ってなんだ?」

なんだこいつ、泣く子も黙る新撰組の鬼副長に言い返すのか?女にしてはいい度胸してんな。
それと東京ってなんだ?初めて聞いたぜ。

楓「東京知らないんですか?日本の中心ですよ??頭良さそうなのに馬鹿なんですね笑」


土「あぁん!?お前なんつった!俺は馬鹿じゃねぇ!しかも日本の中心はここ京だぞ?お前の方が馬鹿なんじゃねぇか?」


楓「絶対に東京です!!ネットで調べてみます!!」


ごそごそ


楓「あった!!」

楓「えぇえぇ!?ね、ネットに繋がらないい!?」


土「さっきから気になってたんだが、ねっと?とやらとその小さい箱はなんだ?」


楓「携帯知らないんですか?」


土「なんだ携帯って。そんな光るものこの国にはない。お前異国のものか?」


楓「いいえ、純日本人ですけど?」

何かがおかしいって思ってたけど、馬鹿な私でも理解できて来たよ??

楓「あのぉ…つかぬ事をお聞きしますけど今って何年ですかねー??」


土「文久3年だが?」

ぶ、文久ってなに!?私馬鹿だから分かんないよ!!

楓「あのぉ…文久って言われても分かんないんで1000何年ですか?」


土「1863年だ。お前俺に馬鹿って言う割には教育を受けてねぇみてぇだな。文久がわかんねぇなんて、教育以前の問題だけどな。」


楓「…」

これってタイムスリップ…??
どうしたらいいの?
なんで私はここに来たの?

土「おい聞いてんのか?」


楓「あ、はい。」

1863年って割と最近だから江戸か明治かな…どっちだろ?

土「改めて聞く。お前はどこから来た。何者だ。」

なんて言ったらいいんだろう…頭がパンクしちゃうよ…うぅ頭痛くなって来た…もぅだめぇ…


ぱたん



土「お、おい!!しっかりしろ!!山崎!!」



山「はい、副長。」

土「話を聞いてたらいきなり黙り込んで倒れたんだ。こいつを頼んだぞ。」


山「御意」


沖「あ〜僕も行きますー!」
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