好きの海に溺れそう
そこには優しい顔でほほ笑んでいる海琉。
「世界中の人に『あの子の方が杏光の百倍お似合いだよ』って言われるようなことがあっても、俺は杏光しか好きになれないし、杏光に世界中の誰よりも隣にいてほしいって思っちゃうよ」
海琉大好き…。
海琉を好きになれて、海琉に好きになってもらえて、本当に良かった。
そのまま海琉の胸に顔をつけて、あたしはしばらく寄りかかっていた。
そのあとの体育祭はほんとに楽しくて、あっという間。
あたしたちのカラーは応援で賞を取ったし、海琉のカラーは総合優勝だった。
後夜祭も最高で、今日は一生の思い出になった。
最高に楽しくなってる身体を連れて、海琉と一緒に帰り道を歩く。
あたしたちのマンションに着いたけど、なんとなく離れたくない…。
「海琉ん家行こうかな」
「おいで?」
何も言わなくても、海琉はあたしの気持ちをわかってくれる。
嬉しくなって海琉と一緒に家に入ると雛子さんがいた。
「あ、杏光ちゃんだー」
「こんばんはー」
軽く挨拶をしてから海琉の部屋。
「はー。つっかれたー!」
ベッドにダイブして枕に顔をうずめた。
このまま寝そう…。
「杏光、パンツ見えてる」
「パンツくらいいいよ~」
「今日泊まってく?」
「あ、そうしようかな」
じゃあ家まで下着とか取りに行かなきゃ…。
ゆっくり起き上がる。
「今日楽しかったな~。あたしの借り人とか超ラッキーだったし」
あたしのお題は“クラスで一番足が速い人”。
その人のおかげでぶっちぎりの一位だった。
「“好きな人”とか、そんな漫画みたいな展開だったら良かったのにね」
「なんで借りられる人俺じゃなかったの~…。手つなぐルールだし、あれ…」
海琉が少しふくれっ面であたしの隣に座った。
そしてあたしを甘えたように抱きしめる。
なにそれ…。
珍しいことにかなりドキドキしてる。
「世界中の人に『あの子の方が杏光の百倍お似合いだよ』って言われるようなことがあっても、俺は杏光しか好きになれないし、杏光に世界中の誰よりも隣にいてほしいって思っちゃうよ」
海琉大好き…。
海琉を好きになれて、海琉に好きになってもらえて、本当に良かった。
そのまま海琉の胸に顔をつけて、あたしはしばらく寄りかかっていた。
そのあとの体育祭はほんとに楽しくて、あっという間。
あたしたちのカラーは応援で賞を取ったし、海琉のカラーは総合優勝だった。
後夜祭も最高で、今日は一生の思い出になった。
最高に楽しくなってる身体を連れて、海琉と一緒に帰り道を歩く。
あたしたちのマンションに着いたけど、なんとなく離れたくない…。
「海琉ん家行こうかな」
「おいで?」
何も言わなくても、海琉はあたしの気持ちをわかってくれる。
嬉しくなって海琉と一緒に家に入ると雛子さんがいた。
「あ、杏光ちゃんだー」
「こんばんはー」
軽く挨拶をしてから海琉の部屋。
「はー。つっかれたー!」
ベッドにダイブして枕に顔をうずめた。
このまま寝そう…。
「杏光、パンツ見えてる」
「パンツくらいいいよ~」
「今日泊まってく?」
「あ、そうしようかな」
じゃあ家まで下着とか取りに行かなきゃ…。
ゆっくり起き上がる。
「今日楽しかったな~。あたしの借り人とか超ラッキーだったし」
あたしのお題は“クラスで一番足が速い人”。
その人のおかげでぶっちぎりの一位だった。
「“好きな人”とか、そんな漫画みたいな展開だったら良かったのにね」
「なんで借りられる人俺じゃなかったの~…。手つなぐルールだし、あれ…」
海琉が少しふくれっ面であたしの隣に座った。
そしてあたしを甘えたように抱きしめる。
なにそれ…。
珍しいことにかなりドキドキしてる。