好きの海に溺れそう
電話を切ると、ちょうど部屋からみんなが出てきたから、あたしも一緒に夕食会場に行ってご飯を食べた。



食べたら、楽しみにしてた温泉!



女子がにぎわう脱衣所はすごい。



水泳のときとは違って全部を出すからあちこちから下ネタが聞こえてくる…。



「杏光おっぱいでかっ」



あたしもつかまった…。



「なに…」



同じクラスの子がそろーりとあたしの胸に手を伸ばしてくる。



あたしはその手をばしっと叩いて回避。



女子のお風呂怖い!



だけど入った温泉はものすごく気持ちよかった。



お風呂から出て部屋に戻ったら布団が人数分敷いてあったからみんなでダイブ。



「最高~」

「電気消すよ~」

「はーい」



そこから始まったのは、みんなの猥談…。



みんな何だかんだ好きだよね…。



「ってか杏光って何カップ!?」

「は!?」



あたし!?



「D…」

「絶対うそ!Eはあるでしょ!」



みんな笑いすぎ!



「あたしよりユイの方があるよね?」



矛先を変えるあたし。



ユイは巨乳の美人だ。



現在彼氏募集中の明るくていい子。



「あたし?あたしはすごいよ?触る?」

「触るー!」



そこで誰かが電気を付けた。



みんながユイの胸に手を伸ばしていく。



女子部屋って怖~い…。



「てか日夏ってほんとに胸ないよね!?」



突然誰かが言い出した。



日夏はないよね…。
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