好きの海に溺れそう
あたしのさっきの言葉に動揺しすぎ!
面白いな。
あたしが電話を切ろうとして耳からスマホを離したとき、電話の向こうから《ちょっと待って!》という声が聞こえた。
あたしは耳にスマホを戻す。
《ものすごく…好きです…俺も…》
「えっ」
《おやすみ!》
そのまま切れた電話。
ツー、ツーという音がスマホから聞こえる。
やっばい…超予想外…。
しかも言い逃げ?
「杏光?」
クラスの子に顔をのぞき込まれる。
「ん?」
「顔真っ赤…」
「うそだ!」
「うそなんてつきません」
海琉のバカ…。
その日の衝撃を抱えたまま、いよいよ最終日。
今日は各自で空港に向かうだけ。
空港の集合時間までの3、4時間を自由に過ごせる。
そういうわけであたしは日夏と2人で国際通りに来ている。
国際通りには、とにかく色んなお店が立ち並んでる。
あたしたちはそれをゆっくりと見ていった。
「杏光、ちょっと待ってて」
ふいに日夏があたしを止めて、何かを持って雑貨屋さんに入っていった。
誰かにお土産かな?
そう思ってたら日夏が戻ってきて、買ったらしいその袋をあたしに渡した。
「はい、これ、海琉くんに誕生日プレゼント」
「え、なに? ありがと。何くれたの?」
「見てみ?」
小さい袋に軽めの何かが入ってる。
なんだろ…。
日夏はニヤニヤしてる。
「げっ」
あたしから出たとは思えない変な声が出た。
そのぐらいアレなもの…。
「日夏、あんたバカなの?」
それはゴーヤのパッケージの沖縄限定コンドーム…。
パッケージのゴーヤがゴムをかぶって笑ってる。
バカじゃないの!?
どうしろっていうのよ…。
「海琉くんによろしく~」
あげられるわけないでしょ…。
仕方なくあたしはそれをカバンに隠したまま飛行機に乗って帰るハメになった。
あーあ…。
色々あるタノシイ修学旅行ダッタナー…。
はは…。
面白いな。
あたしが電話を切ろうとして耳からスマホを離したとき、電話の向こうから《ちょっと待って!》という声が聞こえた。
あたしは耳にスマホを戻す。
《ものすごく…好きです…俺も…》
「えっ」
《おやすみ!》
そのまま切れた電話。
ツー、ツーという音がスマホから聞こえる。
やっばい…超予想外…。
しかも言い逃げ?
「杏光?」
クラスの子に顔をのぞき込まれる。
「ん?」
「顔真っ赤…」
「うそだ!」
「うそなんてつきません」
海琉のバカ…。
その日の衝撃を抱えたまま、いよいよ最終日。
今日は各自で空港に向かうだけ。
空港の集合時間までの3、4時間を自由に過ごせる。
そういうわけであたしは日夏と2人で国際通りに来ている。
国際通りには、とにかく色んなお店が立ち並んでる。
あたしたちはそれをゆっくりと見ていった。
「杏光、ちょっと待ってて」
ふいに日夏があたしを止めて、何かを持って雑貨屋さんに入っていった。
誰かにお土産かな?
そう思ってたら日夏が戻ってきて、買ったらしいその袋をあたしに渡した。
「はい、これ、海琉くんに誕生日プレゼント」
「え、なに? ありがと。何くれたの?」
「見てみ?」
小さい袋に軽めの何かが入ってる。
なんだろ…。
日夏はニヤニヤしてる。
「げっ」
あたしから出たとは思えない変な声が出た。
そのぐらいアレなもの…。
「日夏、あんたバカなの?」
それはゴーヤのパッケージの沖縄限定コンドーム…。
パッケージのゴーヤがゴムをかぶって笑ってる。
バカじゃないの!?
どうしろっていうのよ…。
「海琉くんによろしく~」
あげられるわけないでしょ…。
仕方なくあたしはそれをカバンに隠したまま飛行機に乗って帰るハメになった。
あーあ…。
色々あるタノシイ修学旅行ダッタナー…。
はは…。