好きの海に溺れそう
おめでとうという気持ちを込めて2人とすれ違った。
顔を若干下に向けて微笑みながら歩いていた新婦さんが、すれ違うとき顔をあげてあたしに向かってにっこりと笑ってくれた。
それが本当に素敵で…。
「ねえ、どうして今あたしに笑ってくれたのかな?」
「杏光の気持ちが伝わったんじゃない?」
そうなのかな…。なんだか嬉しい。
その素敵な新婦さんをうしろに、長い長い階段で参拝所まで上がった。
小銭を投げ入れて二礼、二拍手、一礼。
『ずっとずっと、幸せでいられますように…』
顔をあげて隣の海琉を見ると、手を合わせて目を閉じている。
綺麗な横顔…。
海琉も目をあけた。あたしの視線に気づいてこっちを向いてにこっと笑った。
これだけでなんだかすごく幸せな気持ち。
神頼みなんかしなくてもあたしはあたしだけで自分の幸せをつかめると思った。
それからちょっと遅めのお昼ご飯を2人で食べた。
新鮮でおいしいしらす丼です。
でも朝の食べ歩きのせいでお腹いっぱい…。
「苦しい…もう入らない~…」
2人で苦しみながら駅の方へ戻った。
次は江ノ電に乗るの~!
江ノ電というは、緑色のかわいい色した路面電車。
これで江の島の方まで行く。
北鎌倉や長谷の大仏とか、いろんなところを見に行くのを提案してくれたけど、あたしは海琉と海が見たかったんだ。
鎌倉駅から江ノ電に乗り込んだ。電車は海沿いを走っていく。
窓から見える海はキラキラしてて綺麗…。
ちょっと日が傾いているからか、より一層キラキラして見える。
「海って本当にキラキラしてるからすごいよね、さざなみがキラキラに見せてくれるの」
海琉と吊革に捕まりながら並んで話す。
ふいに海琉があたしの頭をなでた。
「なに?」
「なんでもない」
そういう海琉は澄ましてるようだけど耳が赤い。
なんだか可愛くて、あたしは海琉の耳を触った。
目的の駅に着いた。駅も昔ながらで素敵な雰囲気だ。
駅から海につづく仲見世通りもにぎわってる。
おしゃれな飲食店から古い雰囲気の雑貨屋さんまでなんでもある。
顔を若干下に向けて微笑みながら歩いていた新婦さんが、すれ違うとき顔をあげてあたしに向かってにっこりと笑ってくれた。
それが本当に素敵で…。
「ねえ、どうして今あたしに笑ってくれたのかな?」
「杏光の気持ちが伝わったんじゃない?」
そうなのかな…。なんだか嬉しい。
その素敵な新婦さんをうしろに、長い長い階段で参拝所まで上がった。
小銭を投げ入れて二礼、二拍手、一礼。
『ずっとずっと、幸せでいられますように…』
顔をあげて隣の海琉を見ると、手を合わせて目を閉じている。
綺麗な横顔…。
海琉も目をあけた。あたしの視線に気づいてこっちを向いてにこっと笑った。
これだけでなんだかすごく幸せな気持ち。
神頼みなんかしなくてもあたしはあたしだけで自分の幸せをつかめると思った。
それからちょっと遅めのお昼ご飯を2人で食べた。
新鮮でおいしいしらす丼です。
でも朝の食べ歩きのせいでお腹いっぱい…。
「苦しい…もう入らない~…」
2人で苦しみながら駅の方へ戻った。
次は江ノ電に乗るの~!
江ノ電というは、緑色のかわいい色した路面電車。
これで江の島の方まで行く。
北鎌倉や長谷の大仏とか、いろんなところを見に行くのを提案してくれたけど、あたしは海琉と海が見たかったんだ。
鎌倉駅から江ノ電に乗り込んだ。電車は海沿いを走っていく。
窓から見える海はキラキラしてて綺麗…。
ちょっと日が傾いているからか、より一層キラキラして見える。
「海って本当にキラキラしてるからすごいよね、さざなみがキラキラに見せてくれるの」
海琉と吊革に捕まりながら並んで話す。
ふいに海琉があたしの頭をなでた。
「なに?」
「なんでもない」
そういう海琉は澄ましてるようだけど耳が赤い。
なんだか可愛くて、あたしは海琉の耳を触った。
目的の駅に着いた。駅も昔ながらで素敵な雰囲気だ。
駅から海につづく仲見世通りもにぎわってる。
おしゃれな飲食店から古い雰囲気の雑貨屋さんまでなんでもある。