好きの海に溺れそう
ちょっと新婚さんみたいじゃない?



楽しすぎる…。



その調子で色々と見ながら買い出しを終わらせ、学校に戻った。



戻ったらほとんど仕事はみんな終わってて、だらだらタイム。



「買ってきたよー」

「ありがとうございます!」



これで、あたし達の委員としての文化祭前の仕事は終了だ。



あとは先生の話で締めて帰るだけ…。



今日で最後か…。



「みなさん、約2ヶ月間お疲れ様でした!明日から二日間文化祭がはじまりますが、何かトラブルがあったら一人で抱え込まず、先生に相談するように!では明日から、楽しみましょう!」



その言葉で、委員会はお開きになった。



海琉と同じ教室から帰るのも最後だ。



「帰ろっか」



あたしが言ったら、海琉も少し寂しそうな表情をしてる。



やっぱり犬だ…。



でも、2ヶ月間、本当に楽しかったな。



明日からは海琉とたくさん楽しもう!



そしてついに迎えた文化祭当日。



文化祭は全部で2日。



あたしたちの仕事は主に1日目のステージ運営だから、意気込んで学校に行った。



今日はいつもより髪の毛と化粧がキラキラで可愛いんだもんね~。



でもそんな張り切りに反して、思わぬハプニング…。



「出演カップルが2組もキャンセル!?」



「そうなんです…。さっき連絡があって、一組は風邪で出れなくなって、もう一組は昨日別れてしまったみたいで…」



そんな…。



出演予定のカップルは全部で5組だったけど、3組になると相当人数が減ってしまう。



今から新しい出演者探すのも大変だし…。



「知り合いのカップルで出れそうな人いない?」

「そう思って心当たりある人にさっき連絡したんですけど、クラスのシフトとかぶってるみたいで…」



そうだよね…。



芹田くんのところも、彼女さんが来るのは明日みたい。



「そしたら、杏光先輩と海琉くんが出るのはどうでしょう!?」



頭を悩ませていたら、神奈ちゃんがキラキラした顔で急に言い出した。



何言ってんの!?
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