好きの海に溺れそう
あらら…。



「海琉」

「わっ、びっくりした」



海琉はエロビデオなんて見ないんだろうな…。



海流とエロが結びつかなすぎるもんね。



彼女とか出来ても一生手繋ぐかどうか迷ってるって感じがする。



相手の子も超ピュアじゃないとやってけないんじゃないかな。



ってそうそう、海流はまさにフラれたばっかりなんだ。



その後の様子を聞きに来たんだった。



「今日どうだったの? ちゃんと普通にできた?」

「一応…。うん、できたよ」

「そっか。海流の心の傷は?」

「そっちの方は意外と、思ったよりも平気だった」



それならよかったけど。



海流にとっても滅多にない経験だったはず。



この感じなら引きずらないかな?



海流の頭にぽんと手を乗せた。



「まあ今後も何かあったらこの百戦錬磨の杏光ちゃんに相談しなさい!」

「ん…。ありがとね、色々」

「んー。じゃああたし帰る」

「それだけ聞きにきたの?」

「そうだよ~。可愛い弟を心配したんだってば」

「俺杏光の弟じゃないんだけど…」



いいんだよ別に。



悠麗より可愛い弟みたいなもんじゃんか。



それから海琉の家を出て家に帰った。



お母さんはいない。



暇だな~。



うちにエロ本の1つや2つあれば海流の部屋に隠すっていうイタズラするのにな…。



なんて考えるあたしはバカかも。



海流の反応おもしろそうなんだもん…。



悠麗の部屋にあると思う。



まあ勝手にあら探ししませんけど。
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