好きの海に溺れそう
あたしたちの仲の良さ、見せつけてやろうじゃないの!
「ではまず、自己紹介をお願いします! 名前と学年、いつ知り合って付き合ったのかを言ってくださいね~」
司会の子が元気よく言った。
前の3組は、付き合って一年の男の子と女の子の後輩、付き合って半年の歳の差二歳の男女カップル、三年付き合ってるという女の子同士のカップルと様々。
「霜月海琉と暮名杏光です。二年生と三年生で、知り合ったのは…生まれたとき?付き合って9ヶ月くらいです」
「生まれたとき」でざわつく会場。まあそうなるよね。
「この二人は校内でも有名な幼なじみカップルです!生まれたときからの仲ということで強敵ですが、みなさん負けないように頑張りましょう!」
勝ちます!
次は、悠麗たちだ。悠麗がマイクに向かって喋る。
「暮名悠麗と暮名玖麗です。どっちも二年で、知り合ったのは同じく生まれたとき。付き合った期間は…内緒です」
またまたざわつく会場。ツッコミどころが多すぎるもんね…。
「杏光先輩とはどういう関係ですか…?そして、二人とも同じ名字ですがもしかしてご結婚されて…?」
司会者も聞かずにはいられない。玖麗の顔が真っ赤になってしまった。
「杏光は俺の姉で、ここにいる玖麗は、俺らのいとこです」
いとこということで更にざわつく。
そんなに珍しいかねえ…。
二人を知っているから、少しムッとしてしまう。
「いとこでお付き合いされてるんですね!珍しいですが、葛藤はなかったですか?」
司会者の質問に、玖麗が少し暗い顔をしてしまった。
あ、どうしよう…。
そう思ったら、悠麗が口を開いた。
「俺らにとっては幼なじみと変わらないしこれが俺らの普通なので珍しいとか葛藤とか、そんな風に感じたことはないです」
悠麗が言い切った。
かっこいいじゃん、我が弟…。
「なるほど!とても素敵ですね。では、皆さんこの二組の幼なじみカップルに負けないよう頑張ってください!」
司会の子の言葉で観客たちが拍手して企画がはじまった。
私たちの仲の良さ、見せつけたいと思います!
「まず最初に挑戦してもらうのは、お互いのことをどれだけ知っているかクイズです!」
これは想定内だ。
「ではまず、自己紹介をお願いします! 名前と学年、いつ知り合って付き合ったのかを言ってくださいね~」
司会の子が元気よく言った。
前の3組は、付き合って一年の男の子と女の子の後輩、付き合って半年の歳の差二歳の男女カップル、三年付き合ってるという女の子同士のカップルと様々。
「霜月海琉と暮名杏光です。二年生と三年生で、知り合ったのは…生まれたとき?付き合って9ヶ月くらいです」
「生まれたとき」でざわつく会場。まあそうなるよね。
「この二人は校内でも有名な幼なじみカップルです!生まれたときからの仲ということで強敵ですが、みなさん負けないように頑張りましょう!」
勝ちます!
次は、悠麗たちだ。悠麗がマイクに向かって喋る。
「暮名悠麗と暮名玖麗です。どっちも二年で、知り合ったのは同じく生まれたとき。付き合った期間は…内緒です」
またまたざわつく会場。ツッコミどころが多すぎるもんね…。
「杏光先輩とはどういう関係ですか…?そして、二人とも同じ名字ですがもしかしてご結婚されて…?」
司会者も聞かずにはいられない。玖麗の顔が真っ赤になってしまった。
「杏光は俺の姉で、ここにいる玖麗は、俺らのいとこです」
いとこということで更にざわつく。
そんなに珍しいかねえ…。
二人を知っているから、少しムッとしてしまう。
「いとこでお付き合いされてるんですね!珍しいですが、葛藤はなかったですか?」
司会者の質問に、玖麗が少し暗い顔をしてしまった。
あ、どうしよう…。
そう思ったら、悠麗が口を開いた。
「俺らにとっては幼なじみと変わらないしこれが俺らの普通なので珍しいとか葛藤とか、そんな風に感じたことはないです」
悠麗が言い切った。
かっこいいじゃん、我が弟…。
「なるほど!とても素敵ですね。では、皆さんこの二組の幼なじみカップルに負けないよう頑張ってください!」
司会の子の言葉で観客たちが拍手して企画がはじまった。
私たちの仲の良さ、見せつけたいと思います!
「まず最初に挑戦してもらうのは、お互いのことをどれだけ知っているかクイズです!」
これは想定内だ。