好きの海に溺れそう
絶対勝てる。



ルールは、どちらか解答者を決め、出題された問題に相手がどう答えるかをフリップに書くというもの。



あたし達は、じゃんけんの結果、あたしが解答者になった。



悠麗たちは、悠麗が解答者だ。



「では第一問!一番好きな食べ物は?」



これは簡単。



オムライス。



これは他のカップルにも簡単だったみたいで、全員正解。



「では次は、好きなお寿司は?」



これも幼なじみにとっては楽勝。



海琉が好きなのはエビです。



「ではどんどん行きましょう~。3問目は、無人島に持って行くなら何か?」



これはちょっと難しい…。



うーん、海琉は現実的な人だから、釣り道具とか…?



そう思って、フリップにそう書いたら、海琉の答えはびっくり…。



『彼女』



海琉がそんなこと書くの!?



やば…嬉しくて倒れる…。



「わ~熱いですね!残念ながら答えは不一致なので不正解ですが、気持ち的には正解にしたいです!」



司会者の声に思わず赤面するあたし。



って、海琉も顔赤いじゃん!



この問題は他のカップルにも難しかったようで、正解したのは悠麗たちと、付き合って三年の子たちだけだった。



悔しいのに嬉しいから複雑だ…。



その後も次々と問題が出て、あたしや悠麗は楽々答えてく。



幼なじみ歴16年、舐めないでいただきたい。



「では問題もそろそろ終盤です。次は、相手に直してほしいところ」



海琉があたしに直してほしいと思ってるところ…。



思い浮かびすぎて何を書いたらいいのか…。



海琉があたしのこと全肯定してくれてるのはわかってるけど、改めて自分の性格を振り返ると海琉に対して申し訳ないところがたくさんある。



うーん…。



「タイムアップです!では順番に見ていきましょう」
< 181 / 350 >

この作品をシェア

pagetop