好きの海に溺れそう
「優勝されてどうですか?」

「優勝したのももちろん嬉しいんですけど、何でも知ってるはずの海琉の普段聞かないようなことがたくさん聞けてそれがすごく嬉しかったです!」

「海琉くんはどうですか?」

「基本的には杏光と同意見なんですけど…恥ずかしかったです…」

「海琉くん可愛いですね~!」



司会者さんに全力で同意!



というわけで、このイベントはあたし達が優勝~!



名実ともにナンバーワンカップルの座を手にしました。



イベントが終わってから、悠麗と玖麗に謝罪と感謝…。



「本当にありがとう、そしてごめん…」

「本当だよ~!すっごい焦った…」

「まじでごめん」

「まあでも、2人優勝よかったね!」

「ありがとう~…」



今度なんか奢ろう…。



「悠麗もまじでありがとう」

「俺はまあ別に…気にしてねえよ」



悠麗もさらっと流してくれる。



あたしの弟、器がでかい…。



「じゃああたし達、片付けしないといけないから、残り楽しんで~」

「うん!お疲れ様!今日あんまり回れなかったから明日もまた来るかも」

「あ、本当?じゃあ明日はあたしもクラスで働くから来てね」

「わかった~。海琉もお疲れ様!」



海琉と2人で、玖麗たちに手を振ってあとにした。



後ろから、ちらっと悠麗の声が聞こえる。



「玖麗、明日も行くのか?誰と?」

「1人で行くつもりだけど…。なんで?悠麗も来る?」

「俺も暇だし…行こうかな」



まじ?



あの悠麗が2日も姉と幼なじみの文化祭来るの?



これは玖麗、可能性あるんじゃ…。



「海琉、優勝おめでとう~!」

「こちらこそおめでとう~!」

「賞品、前にあたし達がクリスマスで行ったところだね」



2人でまた行くのも最高に楽しいだろうな。



でも…。
< 185 / 350 >

この作品をシェア

pagetop