好きの海に溺れそう
「ん???」

「あの、よければ一緒に写真撮ってもらえませんか?それと、先輩方お二人の写真も…」



ええ!?



あたし達と一緒に写真?



素直に嬉しいけど、慣れないことで驚いてしまう。



「じゃあ撮りますね!」

「はーい」

「ハイ、チーズ!」

「次あたしも!」



こうして、その子たち一人一人と写真を撮ったあたしたち。



最後に、あたしと海琉のツーショットもとお願いされた。



「手繋ぐ?」

「え…いいよ」



ファンサービスなのかなんなのか、あたし達は手を繋ぎながら一緒にピース。



「きゃああ!ありがとうございます!」



嬉しそうな後輩たちは何度もあたし達にお礼を言って帰って行った。



本当に有名なんだね、あたし達…。



色んなことを知って色んな経験をした文化祭だったな。



実行委員も、元々海琉と学校でも長い時間一緒にいたいからはじめたけど、仕事も楽しかったし。



あたしは三年生だから、これからの行事はなんでも「高校生活最後」がついてしまう。



海琉と付き合ってから学校もますます幸せで楽しかったから、卒業するのは今から本当に寂しい…。



あたしは将来、どんな大人になるんだろう…。



何をしたいとか、全くわからないけど、海琉とだけはこの先もずっと一緒にいたい。



それがあたしの夢だ。



まあ、夢じゃなくても一緒にいるけどね!!



「海琉」

「ん?」



海琉にほんの一瞬、短いキス。



「ちょっ…」



学校だけど、今日は特別!



愛してるよ、海琉!
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