好きの海に溺れそう
海琉にまたがって、衣装のクロスタイと、ワイシャツのボタンを少し外す。



鎖骨の下にキスマークをひとつ。



「明日から水泳の授業あるんだけど…」

「見せつけていいよ?」

「バカ杏光…」



言いながら海琉も、あたしの着てるTシャツを上にあげて脇腹にキスマークを一つ落とした 。



こういうところが可愛いよね~。



「そういえば、海琉この前文化祭で、あたしの首筋が好きって言ってたじゃん?」

「ああ…うん」

「どういうこと?あたし知らなかったよ」

「杏光の首筋は…綺麗だし、杏光の匂いがするから…」



何それ!!



海琉からオスの香りが…。



そんな面もあったの…。



たまらなく愛しくて、海琉のことを食べ尽くした。



もったいなくて執事服はそのままで…。



あたし変態かも…。



終わったあとベッドでだらだらしてたけど、そろそろ誰か帰ってきてもいい時間。



海琉が起き上がって服を着替え始めた。



あーあ、残念…。



薄暗い部屋で着替えてる海琉をベッドの上から不満げに眺める。



その視線に気づき、海琉がまた膨れた。



「これ本当に恥ずかしいんだからね?」

「う~…」



好きなんだもーん。

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