好きの海に溺れそう
それからしばらく話して電話を切った。
ベッドの上でゴロゴロしてると、外からお母さんの声。
「悠麗上がったって」
「ん~、入る-」
弾みをつけてベッドから起き上がるとベッドが軋んだ。
ぼろいベッドは元からだけど、軋んだことはあんまりない。
ん、太った?
まだ湯気が上がってるお風呂場で、体重計に乗る。
確実に体重が増えてた。
体型は別に変わってる気がしないけどな~…。
次の日学校に海流と一緒に行きながら、なにげなく言ってみる。
「それって背伸びたからじゃない?」
「えー?まさか~」
背が伸びた感じはしないけど、学校に着いてから海琉と一緒に保健室に行って背をはかってみた。
「うそっ」
3cmも伸びてる…。
ってことは今、身長は167cm?
「高2女子の平均ってたしか157cmそこらだよね!?」
「ここ保健室だからもう少し静かに…」
あたし、平均身長より10cmも高いのか。
「杏光って背高いっぽい性格だよね」
「わかる~」
背が周りより高いのは昔から。
それがあたしのアイデンティティだしとても気に入ってるところ。
美人な上に背が高いなんて最強だ。
「モデルにでもなろうかしら~」
「はいはい…」
ところで海琉の身長って今いくつくらいなんだろ。
あたしの方が一つ上だし、昔はあたしのが大きかったけど、今は海琉のが若干高いしな…。
海琉に測らせてみたら、172cm。
「あたしより5cmも高いじゃん!」
「いやいや…。だって俺男だよ?」
そう言って海琉が少しあたしに近づいた。
自分との身長差を見るため、あたしの頭に触れる。
え、なんか…。
あたしの頭に触れたその手は男の人の手。
優しく撫でられる感覚…。
不覚にも、そんな海琉になんかちょっとドキドキして…。
「いたっ」
「気安く触んな~」
海琉を殴った。
海琉も男なんだと、ここではじめて気づいた気がした…。
(ちなみに、悠麗に借りたエロ本を海琉の部屋に隠したらすぐにバレて怒られました。)
ベッドの上でゴロゴロしてると、外からお母さんの声。
「悠麗上がったって」
「ん~、入る-」
弾みをつけてベッドから起き上がるとベッドが軋んだ。
ぼろいベッドは元からだけど、軋んだことはあんまりない。
ん、太った?
まだ湯気が上がってるお風呂場で、体重計に乗る。
確実に体重が増えてた。
体型は別に変わってる気がしないけどな~…。
次の日学校に海流と一緒に行きながら、なにげなく言ってみる。
「それって背伸びたからじゃない?」
「えー?まさか~」
背が伸びた感じはしないけど、学校に着いてから海琉と一緒に保健室に行って背をはかってみた。
「うそっ」
3cmも伸びてる…。
ってことは今、身長は167cm?
「高2女子の平均ってたしか157cmそこらだよね!?」
「ここ保健室だからもう少し静かに…」
あたし、平均身長より10cmも高いのか。
「杏光って背高いっぽい性格だよね」
「わかる~」
背が周りより高いのは昔から。
それがあたしのアイデンティティだしとても気に入ってるところ。
美人な上に背が高いなんて最強だ。
「モデルにでもなろうかしら~」
「はいはい…」
ところで海琉の身長って今いくつくらいなんだろ。
あたしの方が一つ上だし、昔はあたしのが大きかったけど、今は海琉のが若干高いしな…。
海琉に測らせてみたら、172cm。
「あたしより5cmも高いじゃん!」
「いやいや…。だって俺男だよ?」
そう言って海琉が少しあたしに近づいた。
自分との身長差を見るため、あたしの頭に触れる。
え、なんか…。
あたしの頭に触れたその手は男の人の手。
優しく撫でられる感覚…。
不覚にも、そんな海琉になんかちょっとドキドキして…。
「いたっ」
「気安く触んな~」
海琉を殴った。
海琉も男なんだと、ここではじめて気づいた気がした…。
(ちなみに、悠麗に借りたエロ本を海琉の部屋に隠したらすぐにバレて怒られました。)