好きの海に溺れそう
気づいたら補習が終わってたみたい。
海琉に起こされたとき、教室は誰もいなかった。
「終わった…?」
「ん、お待たせ」
「行こっか」
荷物を持って教室を出た。
学校を出ようとすると、大雨降ってる…。
傘持ってきてないのに…。
「傘ないや…海琉は?」
「あ、俺あるよ」
今日は海琉と相合傘だ。
狭い折りたたみ傘の中、2人で並んで歩く。
道路にさしかかったとき、後ろから車が来る音がした。
あたしは道路側。
うわ~…絶対水しぶきで濡れるじゃん…。
そう思ったら、海琉があたしの手をぐっと引いて歩道側に引き入れた。
「海琉までそんなことしないでよ」
あたしは、前にも言ったけど女の子をわざわざ車道に入れようとする男が嫌い。
海琉もそのこと知ってるはずなのに…。
「彼氏としては心配なんだよ?」
そう言う海琉に、不覚にもときめいてしまった…。
でも…。
「あたしだって海琉のこと心配なんだけど…」
「杏光が怪我したり汚れたりするよりよっぽどいいよ」
「海琉が怪我する方がいや!!」
海琉に起こされたとき、教室は誰もいなかった。
「終わった…?」
「ん、お待たせ」
「行こっか」
荷物を持って教室を出た。
学校を出ようとすると、大雨降ってる…。
傘持ってきてないのに…。
「傘ないや…海琉は?」
「あ、俺あるよ」
今日は海琉と相合傘だ。
狭い折りたたみ傘の中、2人で並んで歩く。
道路にさしかかったとき、後ろから車が来る音がした。
あたしは道路側。
うわ~…絶対水しぶきで濡れるじゃん…。
そう思ったら、海琉があたしの手をぐっと引いて歩道側に引き入れた。
「海琉までそんなことしないでよ」
あたしは、前にも言ったけど女の子をわざわざ車道に入れようとする男が嫌い。
海琉もそのこと知ってるはずなのに…。
「彼氏としては心配なんだよ?」
そう言う海琉に、不覚にもときめいてしまった…。
でも…。
「あたしだって海琉のこと心配なんだけど…」
「杏光が怪我したり汚れたりするよりよっぽどいいよ」
「海琉が怪我する方がいや!!」